西陣織「ものさし」について


世界中、色々な単位があります。

日本では主に「メートル法」が採用されています。

2006年現在、主としてメートル法を使用していない国はアメリカ合衆国・ミャンマー・リベリアの3か国だけで、その他の国はメートル法を採用しています。

しかし、業界によっては変わってきます。

我らが西陣で主に使われているのは「尺貫法」です。

鯨尺、曲尺、メートル尺、ものさし 比較

上から順に「曲尺」「鯨尺」「曲尺」「メートル」

西陣の中でも帯は「鯨尺」、金襴は「曲尺」を使用と、同じ織物でも単位が変わってきます。

鯨尺とは一尺が37.8788cm。

曲尺は一尺が30.3030cm。

明治政府は曲尺を正式採用しました。

その後、1958年制定の計量法で尺貫法は計量単位としては廃止されましたが、利便性から、木造建築や和裁などでは尺が残っています。

木造建築では曲尺が使われ、和裁では鯨尺が使われています。

その為、建築物に寄り添う「西陣織金襴」は曲尺を、和裁と切っても切れない帯は鯨尺を使用しています。

業界によって物差しが違う。

多様な文化を取り入れて発展してきた日本らしい良さだと考えています。